“熊本のブランド牛といえば「くまもと あか牛」。実は韓国にもルーツを持つ和牛のひとつで、日本の和牛全体の割合から見た「あか牛」の割合は1割ほどしかいないため、大変希少な和牛と言われている。
「農家レストラ 山の里」は自家牧場であか牛を育てている。あか牛は、大自然の中でのびのびと育てられ、ミネラルたっぷりの草をたくさん食べているため、旨味が凝縮され、しっかりとした味わいがあるのが特徴。赤身は多いものの、肉質はやわらかく余分な脂肪が少ない。そのためお店人気の「ロースステーキ定食」では牛肉250gのボリュームでありながら、お一人さまでもちょうどよい量に感じてしまうほどヘルシーだ。ひとたび熱々のお肉を頬張れば、ジュワ~っと肉汁が口の中いっぱいに広がり、あか牛独特の和牛の香りが鼻を通り抜ける。まさに五感で楽しめる逸品である。おすすめの食べ方は、一口目は何もつけずにそのままで、肉本来の旨みを楽しむ。そして、二口目はお肉と相性の良い熊本の天草の海から採れた天然塩をつけてどうぞ。溶岩石でお肉を焼くスタイルなので、最後まで熱々の状態で食べることができるのも魅力のひとつ。
定食に付いている色とりどりのお漬物や、デザートのおはぎも実は隠れた名物の味、「農家レストラン山の里」の昔から伝わる伝統の味である。お米も自分達で育てたものを提供しており、池山水源の名水で育ったもの。使用している素材は自家菜園で育てたものや、阿蘇近隣でとれたものを中心としており、料理もすべてひとつひとつ手作りにこだわっている。また、日本の古民家調の造りの店内は、畳敷きの掘りごたつ席や天井に大きく横たわる大きな梁などの伝統的な木造家屋で、寛げる空間になっている。ふるさとに帰ってきたような、懐かしくて、アットホームな雰囲気が旅の心を癒すだろう。”