“福岡県と佐賀県にまたがる背振山系の雷山の中腹に位置する「千如寺」は、725年に僧、清賀上人が聖武天皇の願いを受けて開山し、「大悲王院」は1752年に建立された。ともに長い歴史を誇る由緒ある寺院には、本尊として貴重な仏像の数々も安置されている。鎌倉時代に作られた「木造千手観音立像」、「木造清賀上人座像」は国の重要文化財として、また福岡県の指定文化財の「木造多聞天像」、「木造持国天像」も大切に守られている。
また境内には、福岡県指定天然記念物の樹齢約400年といわれる大樹の楓があり、11月には真っ赤に色づいた大楓を見るため多くの人が訪れる。また、春には桜、初夏は新緑、冬には積雪など四季折々の風情ある景観が楽しめる。”