“神楽(かぐら)とは、日本で祀られてきた神にまつわる儀式や祭りのなかで、伝統的な和楽器の演奏とともに舞を披露する古典的な舞台のこと。
大分県は、九州の中でも神楽が最も盛んな県のひとつ。なかでも、由布院温泉のある由布市には、10数社の異なる神楽座が点在し、中には200年以上も前から伝わる神楽もある。どの団体も個性豊かで、庄内神楽を継承する庄内子供神楽座は、小学生と中学生が中心の団体で子供達も定期的に公演を行っている。
由布院温泉ではこの神楽座の活動を生かし、観光などで由布院温泉に宿泊した人たちへの夕食後の楽しみのひとつとして、月に1回「神楽」の定期公演を開催している。初めて神楽の公演を鑑賞すると、神事として守られてきた舞踊が、意外にも勇壮でダイナミックなことにインスパイアされるはず。夕食後のお楽しみのひとつに、また旅の思い出として、古くから住民の手で守られてきた日本の伝統文化を心ゆくまで堪能しよう。
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